ディートリヒ・ヘンシェル
Dietrich Henschel
巨匠フィッシャー=ディースカウの後継者
オペラ、リート、現代音楽まで幅広く活躍する名バリトン
ミュンヘン・ビエンナーレでデビュー後、1998年にリヨン歌劇場およびベルリン・ドイツ・オペラに出演し、国際的キャリアをスタート。2000年のリヨン歌劇場とパリ・シャトレ座におけるブゾーニ『ファウスト博士』では、グラミー賞を獲得した。ミュンヘン、アムステルダム、ブリュッセル、リスボン、マドリード、ジュネーヴ、パリなどヨーロッパの主要歌劇場、ザルツブルク、エクサン・プロヴァンス、フィレンツェなどの音楽祭に出演多数。ペーテル・エトヴェシュ、デトレフ・グラナート、マンフレート・トロヤーン、ウンスク・チン、ペーター・ルジツカ、ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥなどの現代作曲家が、オペラ作品においてヘンシェルに主要な役をあてている。
オペラに加えて、リートやオラトリオでも活躍しており、シャイー、ヤーコプス、エッシェンバッハ、リリング、クリスティ、ペトレンコ、ナガノ、メータ、ドホナーニ、アルブレヒト、ラトル、ティーレマン、マイスター、カンブルラン、ビシュコフ、大野和士、ヴァイグレなどの指揮者、アーヴィン・ゲージ、フリッツ・シュヴィングハンマー、ヘルムート・ドイチュ、岡原慎也らのピアニストと共演。ガーディナー、ヘレヴェッヘ、アーノンクール、デイヴィスとは、多くのオラトリオのレコーディングを行っている。
近年は、歌曲の文学的内容を視覚化した舞台や映像での表現に取り組んでおり、シューベルト『白鳥の歌』舞台版を、モネ劇場、アン・デア・ウィーン劇場、ノルウェー・オペラ・ハウス、ベルリン・コーミッシェ・オーパーなどで上演。ヴォルフの『IRRSAL(狂気の-禁じられた祈祷者たち)』、マーラーの『WUNDERHORN(不思議な角笛)』では、映像と音楽を融合させたステージを展開し、デ・ドーレン、BBC響、モネ劇場などヨーロッパ各地で上演し、話題を呼んだ。
2019年12月、12人の作曲家にクリスマスキャロルを委嘱し、ウラディーミル・ユロフスキ指揮アンサンブル・ユナイテッド・ベルリンとの共演でベルリン・コンツェルトハウスにて初演を行い、絶賛を浴びた。
2022/2023シーズンは、モネ劇場にてR.シュトラウス「ばらの騎士」、フィレンツェ市立劇場 にてブゾーニ「ファウスト博士」の新プロダクション、トゥール・オペラ座にてドニゼッティ「リタ」などに出演。またシュトゥットガルト放送交響楽団とマーラー「子供の不思議な角笛」、バレアレス交響楽団とマーラー「大地の歌」、プラハ国立歌劇場とシェーンベルク「グレの歌」、ボン劇場にてシェーンベルク「モーゼとアロン」初のモーゼ役など。
Biography in English >> DietrichHenschel-2020bio-Eng.pdf
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