株式会社オーパス・ワン | Opus One Co., Ltd.

ホアキン・アチュカロ
Joaquín Achúcarro

- Spain  - Piano

シカゴ・サン・タイムズが「申し分のないアーティスト」と評したとおり、ホアキン・アチュカロはその誰もが認める広範な活動により、国内外で高い評価を得てきた。スペイン・バスクのビルバオに生まれ、早くからスペイン、フランス、イタリア、スイスなどの国際コンクールで数々の賞を獲得。しかし本格的にプロとしての活動を始めることとなったのは、1959年に英国で行われたリヴァプール国際コンクールで優勝後、ロンドン交響楽団とロイヤル・フェスティバル・ホールで共演を果たし、ロンドン各紙を大きく賑わせてからである。

以来、着々と国際的な活動の幅を広げ、ベルリン・フィルハーモニー、ウィーン楽友協会、アムステルダム・コンセルトヘボウ、サル・ガヴォー、サル・プレイエル、ミラノ・スカラ座、ロイヤル・アルバート・ホール、バービカンセンター、エイヴリー・フィッシャー・ホール、カーネギー・ホール、ケネディ・センター、サントリーホール、シドニー・オペラハウス、ブエノスアイレス・テアトロ・コロンなど、世界の檜舞台で演奏してきた。共演したオーケストラは200を超え、ベルリン・フィル、ベルリン・ドイツ響、ウィーン・トーンキュンストラー管、ロンドン・フィル、BBC響、ロイヤル・スコティッシュ管、バーミンガム市響、ハレ管、ミラノ・スカラ座管、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管、フランス国立管、ニューヨーク・フィル、シカゴ響、ロサンゼルス響、シドニー響、東響、東京フィル、読響などが挙げられ、当然ながらスペイン国内の全てのオーケストラとも共演している。共演した指揮者は、クラウディオ・アバド、リッカルド・シャイー、コリン・デイヴィス、ズービン・メータ、小澤征爾、サイモン・ラトルらを筆頭に、350人以上を数える。

2012/13年シーズンには、ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮、ダラス響と再共演を果たし、シューマンのピアノ協奏曲を、ルイジアナ・フィルとの共演ではカルロス・ミゲル=プリエト指揮のもとファリャの「スペイン庭園の夜」を、カルガリー・フィルではブラームスのピアノ協奏曲第2番を、コロラド・スプリングス・フィルではファリャとグリーグのピアノ協奏曲を演奏した。

2014/15シーズンは多忙を極め、北米、南米、ヨーロッパ、アジアなど12か国で演奏を行った。とりわけ、ヴェルビエ音楽祭へのデビューは鮮烈で、アチュカロへの45分にもわたるインタビューが放送されるなど話題をさらった。ヴェルビエ音楽祭には2016年に再登場することが予定されている。リスボンのサン・カルロス(カルルシュ)劇場では、10日の間に4つの異なる協奏曲(ベートーヴェンの第4番、グリーグ、ラヴェルの左手のための協奏曲、ラフマニノフのパガニーニの主題による変奏曲)を演奏する壮大な企画が成功を収めた。

20世紀スペインを代表する作曲家、ホアキン・ロドリーゴ唯一のピアノ協奏曲を編曲・演奏し、ソニーよりリリースしているほか、14/15シーズンには同じくソニーより2つの録音が再発売されている(グラナドス:「ゴイェスカス」ほか、詩的なピアノのためのスペイン音楽集)。次作として、ファンホ・メナ指揮、スペイン国立管弦楽団とトゥリーナの交響的狂詩曲を含むCDがすでに録音されている。

映像ではOpus ArteよりDVD“アチュカロ・プレイズ・ブラームス”がリリースされている。このDVDには、コリン・デイヴィス指揮ロンドン響とのブラームス・ピアノ協奏曲第2番、およびスペイン・マドリードにあるプラド美術館でのリサイタル、またアチュカロの半生を記録したドキュメンタリーが収録されており、英国クラシックFMマガジンのエディターズ・チョイスに選ばれたほか、インターナショナル・レコードレビュー誌の“傑作”ランキング、Amazon.comの“話題の新作”のトップにそれぞれランキング入りするなど、ヨーロッパ各地で賞賛を得た。続けてEuroartsより製作されたDVD“ファリャ&フレンズ”では、サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルと共にファリャの「スペイン庭園の夜」を演奏しているほか、ラヴェル、グラナドス、ドビュッシー、ファリャ、アルベニスなどを演奏したマドリード・テアトロ・レアルでのリサイタルも収録されている。

2000年、その卓越した芸術上の功績が認められ《平和のためのユネスコ・アーティスト》に選出された。またイタリア・シエナのキジアーナ音楽院名誉教授であり、祖国スペインでも、ファインアート分野ゴールドメダル、音楽分野でのナショナル・アワードなど最も権威ある芸術賞の数々を受賞している。2003年、当時のスペイン国王フアン・カルロス1世より国家功労十字勲章を授与された。また、ビルバオ・グッゲンハイム美術館の開館記念式典では、2万5千人の観客と世界生中継で世界中の観客が注目する中、その演奏を披露した。

1989年8月より、米国ダラスにある南メソジスト大学の名誉教授に任命され、多忙なコンサートスケジュールの合間を縫いながら教鞭を執る。イタリア・シエナのキジアーナ音楽院名誉教授も務めている。

2008年、ダラス市の関係個人・団体により「ホアキン・アチュカロ財団」が創設され、その芸術上および教育上の功績を後世に伝え、前途ある若いピアニストを助成することを目指している。